神戸元町駅すぐ!!いびき専門クリニック|いびき、無呼吸症候群、生活習慣病に対応

Column

コラム

【202】糖尿病と睡眠時無呼吸症候群にはどのような関係がありますか?

無呼吸によるストレスが、血糖値を下げる「インスリン」の効きを悪くします。 睡眠不足や低酸素状態は、体にとって危機的な状況です。これに対抗するために血糖値を上げるホルモン(カテコールアミンやコルチゾール)が分泌されます。同時に、インスリンの働きが鈍くなる「インスリン抵抗性」が生じ、血糖値が下がりにくくなります。SASを治療することで、HbA1c(血糖の平均値)が改善するというデータも報告されています。

参考文献 (References)

1. 無呼吸が糖尿病のリスクを高めることを証明した研究

  • Reichmuth KJ, et al. Association of sleep apnea and type II diabetes: a population-based study. American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine. 2005.
    • 解説: 米国のウィスコンシン睡眠コホート研究です。
    • 無呼吸のある人は、ない人に比べて糖尿病を発症するリスクが有意に高いことが示されました。
    • 肥満の影響を除外(統計補正)してもなお、無呼吸そのものがインスリン抵抗性を引き起こし、血糖コントロールを悪化させる独立した危険因子であることが証明されています。

2. 糖尿病患者における無呼吸の「驚くべき有病率」

  • Foster GD, et al. A randomized study on the effect of weight loss on obstructive sleep apnea among obese patients with type 2 diabetes: the Sleep AHEAD study. Archives of Internal Medicine. 2009.
    • 解説: 肥満を伴う2型糖尿病患者さんを対象とした大規模研究です。
    • 調査の結果、なんと「86.6%」の患者さんに睡眠時無呼吸症候群(AHI≧5)が見つかりました。
    • このデータは、糖尿病の診療において、無呼吸のスクリーニング(検査)がいかに重要かを示す決定的な証拠として頻繁に引用されます。

3. 国際的なコンセンサス

  • International Diabetes Federation (IDF) / 国際糖尿病連合
    • Sleep Apnoea and Type 2 Diabetes (Consensus Statement)
    • 解説: 世界的な糖尿病の組織であるIDFは、「2型糖尿病とSASの関連は極めて強い」として、「すべての2型糖尿病患者に対してSASの症状(いびき、日中の眠気)を確認すべきである」という声明を出しています。
    • 日本の糖尿病診療ガイドラインでも、睡眠障害への介入の重要性が言及されています。

scroll