神戸元町駅すぐ!!いびき専門クリニック|いびき、無呼吸症候群、生活習慣病に対応

Column

コラム

夜中に何度もトイレに起きるのは無呼吸と関係がありますか?

はい、非常に深い関係があります。「夜間頻尿」は代表的な症状の一つです。

「年のせいかトイレが近い」と思われがちですが、実は無呼吸が原因であるケースが多くあります。呼吸が止まると胸の中の圧力が変化し、心臓に血液が無理やり戻ってくる状態になります。すると心臓は「血液が増えすぎた(水分が多すぎる)」と勘違いし、尿を出すホルモン(利尿ホルモン)を分泌します。

その結果、夜中にたくさんの尿が作られ、何度もトイレに起きることになります。CPAP治療を始めると、夜のトイレの回数が劇的に減る方が多いのはこのためです。

参考文献 (References)

1. 頻尿が起こるメカニズム(ホルモンの分泌)に関する研究

  • Krieger J, et al. Atrial natriuretic peptide causing the polyuria of obstructive sleep apnea syndrome. British Medical Journal. 1988.
    • 解説: 睡眠時無呼吸症候群と「おねしょ(夜尿)」や「夜間頻尿」の関係を決定づけた古典的かつ重要な研究です。
    • 無呼吸による胸腔内圧の低下(胸が強く吸い込まれる状態)が心臓を刺激し、「心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)」という利尿ホルモンの分泌を異常に促進させることを証明しました。これにより、夜間に尿量が増えるメカニズムが解明されました。

2. CPAP治療による改善効果(泌尿器科領域の研究)

  • Margel D, et al. CPAP reduces nocturia in patients with obstructive sleep apnea. Urology. 2006.
    • 解説: 泌尿器科の専門誌『Urology』に掲載された論文です。
    • SAS患者に対してCPAP治療を行ったところ、夜間のトイレの回数が劇的に減少した(平均2.5回から0.7回へ減少など)という結果が報告されています。「前立腺の薬を飲んでも治らない頻尿が、CPAPで治った」という臨床データのエビデンスとなります。

3. 日本国内のガイドライン・総説

  • 日本排尿機能学会
    • 『夜間頻尿診療ガイドライン』
    • 解説: 泌尿器科医向けのガイドラインにおいても、夜間頻尿の原因の一つとして「睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群)」が挙げられています。
    • 特に「夜間多尿(夜に作られる尿の量自体が多いタイプ)」の原因としてSASが重要視されており、泌尿器科と睡眠医療の連携が推奨されています。
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