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Column

コラム

喘息と無呼吸が合併する「オーバーラップ症候群」とは?

呼吸器の病気(COPDや喘息)とSASを併発している、非常にリスクの高い状態です。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支喘息の患者さんが、さらに睡眠時無呼吸症候群(SAS)を合併することがあります。肺や気管支の機能が落ちているところに、睡眠中の無呼吸が加わるため、夜間の酸素濃度が極端に低下しやすく、心臓や肺にかかる負担が倍増します。 片方の治療だけでは不十分なため、呼吸器内科で両方の病気をコントロールする必要があります。

参考文献 (References)

1. 日本の喘息患者におけるSASの実態調査

  • Ikegami-Tanaka H, et al. Analysis of the relationship between comorbid obstructive sleep apnea and clinical outcomes in patients with asthma in Japan. Allergology International. 2024.
    • 解説: 日本の喘息患者97名を対象に行われた最新の研究です。
    • 高い有病率: 対象となった喘息患者の約80%(REI≧5)に無呼吸が認められ、特に39%以上が中等症〜重症の無呼吸でした。
    • 重症度との関連: 重症のSASを合併している患者さんは、SASがない・軽症の患者さんに比べて、「喘息の治療ステップ(薬の量)が多い」「咳の症状が強い(LCQスコアが悪い)」「喘息コントロールテスト(ACT)の点数が低い」ことが統計的に証明されました。
    • 結論: 肥満だけでなく、痩せている人でも合併が見られるため、喘息がなかなか良くならない場合は、積極的に無呼吸の検査を行うべきであると結論づけています。

2. 関連するガイドライン

  • 日本アレルギー学会 (JSA)
    • 『喘息予防・管理ガイドライン』
    • 解説: ガイドラインにおいても、喘息を悪化させる併存症(Comorbidities)の一つとして「睡眠時無呼吸症候群」が挙げられており、難治性喘息の管理においてSASの治療(CPAPなど)が推奨されています。
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