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Column

コラム

おねしょ(夜尿症)と関係がありますか?

A. 深い関係があります。無呼吸が治るとおねしょも治ることが多いです。

深い睡眠中には、尿を作らせないようにする「抗利尿ホルモン」が分泌されます。しかし、無呼吸で睡眠が浅くなると、このホルモンの分泌が悪くなり、夜間でも尿がたくさん作られてしまいます。 また、無呼吸から呼吸を再開する際の腹圧で膀胱が刺激されることも原因の一つです。 小学生になってもおねしょが治らない場合、泌尿器の病気だけでなく、睡眠時無呼吸症候群が隠れていないか疑う必要があります。

カテゴリ9のQ83(子どものおねしょと無呼吸の関係)に関するリファレンスを作成しました。

この回答の根拠は、**「無呼吸を治療(アデノイド切除など)すると、高い確率でおねしょが治る」という多数の臨床データと、「なぜ尿が増えるのか」**というホルモンのメカニズムに基づいています。

Q83. おねしょ(夜尿症)と関係がありますか?

A. 深い関係があります。無呼吸が治るとおねしょも治ることが多いです。

参考文献 (References)

1. 手術(アデノイド・扁桃摘出)による夜尿症の治癒率を示した研究

  • Jeyakumar A, et al. Adenotonsillectomy for nocturnal enuresis in children with obstructive sleep apnea: a meta-analysis. Otolaryngology–Head and Neck Surgery. 2012.
    • 解説: 過去の複数の研究データをまとめて解析(メタアナリシス)した、信頼性の高い報告です。
    • 睡眠時無呼吸症候群とおねしょ(夜尿)を併発している子どもに対し、アデノイドや扁桃腺を取る手術を行ったところ、「約61%の子どもで夜尿が完全に治り、約23%で改善した(合計8割以上が改善)」という結果が出ています。
    • このデータは、夜尿症の治療において「まずは気道の問題を解決すること」がいかに重要かを示しています。

2. 夜尿が起こるメカニズム(ホルモンと覚醒障害)の研究

  • Kovacevic L, et al. Hormonal changes in children with obstructive sleep apnea and enuresis. Journal of Pediatric Urology. 2014.
    • 解説: 無呼吸のある子どもは、脳からの「抗利尿ホルモン(ADH/夜におしっこを作らせないホルモン)」の分泌リズムが乱れていることを報告しています。
    • さらに、無呼吸による「ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)」の分泌増加が加わり、夜間に尿が過剰に作られてしまう(夜間多尿)ことが原因の一つとされています。

3. 日本の診療ガイドライン

  • 日本夜尿症学会
    • 『夜尿症診療ガイドライン2021』
    • 解説: 日本のガイドラインにおいても、夜尿症の診察時には「睡眠時無呼吸の有無(いびき、陥没呼吸など)」を確認することが推奨されています。
    • 治療抵抗性(生活指導や薬が効かない)の夜尿症の中に、SASが隠れている可能性が指摘されており、耳鼻咽喉科との連携の重要性が記されています。
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