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朝起きた時に頭が痛い・喉が渇く…それは睡眠中の「無呼吸」が原因かもしれません

朝起きた時に頭が痛い・喉が渇く…それは睡眠中の「無呼吸」が原因かもしれません

「朝起きると、ズキズキと頭が痛い」 「目覚めた瞬間、口の中が砂漠のようにカラカラに乾いている」

こんな症状で一日をスタートさせていませんか? 「枕が合わないのかな?」「部屋が乾燥しているせいだろう」と考えて見過ごされがちですが、実はこれらは睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんによく見られる典型的なSOSサインです。

特に「寝起きだけ頭が痛くて、お昼頃には治っている」という方は要注意です。 今回は、神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックが、朝の不調と睡眠時無呼吸の意外な関係について解説します。

1. 「寝起きだけ痛い」不思議な頭痛

睡眠時無呼吸症候群の方に見られる頭痛には、非常に特徴的なパターンがあります。

  • タイミング: 朝起きた直後が最も痛く、午前中のうちに徐々に痛みが引いていく。
  • 痛みの種類: ズキズキとした拍動性の痛みや、頭全体が締め付けられるような重い痛み。
  • 頻度: ほぼ毎朝のように起こる。

専門的には「起床時頭痛」と呼ばれています。 「寝すぎた時の頭痛」に似ていますが、これが頻繁に起こる場合、単なる寝相の問題ではありません。

2. なぜ、無呼吸だと頭が痛くなるの?(メカニズム)

では、なぜ呼吸が止まると頭が痛くなるのでしょうか? その原因は、血液中の「二酸化炭素」にあります。

通常、私たちは寝ている間も規則正しく呼吸をして、酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出しています。 しかし、睡眠時無呼吸症候群の方は、寝ている間に気道が塞がり、呼吸が何度も止まります。すると、吐き出すべき二酸化炭素が体内に溜まってしまいます(高二酸化炭素血症)。

二酸化炭素が血管を広げてしまう

二酸化炭素には、血管を拡張させる作用があります。 夜中に呼吸が止まるたびに、脳の血管は無理やり広げられます。拡張した血管が周囲の神経を圧迫・刺激するため、朝起きた時に「ズキズキ」とした頭痛が生じるのです。

[図解:呼吸停止による血中二酸化炭素濃度の上昇と、脳血管が拡張して神経を圧迫するメカニズム]

起きて呼吸が正常に戻ると、体内の二酸化炭素が排出されて血管が元の太さに戻るため、お昼頃には自然と頭痛が治まります。つまり、朝の頭痛は「夜中、脳が酸欠と二酸化炭素過多に苦しんでいた証拠」なのです。

3. 「口がカラカラ」は口呼吸の動かぬ証拠

頭痛と並んで多いのが、「喉や口の激しい渇き」です。 朝起きてすぐに水を飲みたくなる場合、あなたは寝ている間に「口呼吸」をしています。

いびき=口呼吸

睡眠時無呼吸症候群の主な原因は、舌が喉に落ち込んで気道を塞ぐことです。 鼻の奥(上気道)が狭くなると、人は無意識に口を開けて呼吸しようとします。これが「いびき」の正体であり、口呼吸の原因です。

一晩中、口を開けて「ガーガー」と空気を出し入れしていれば、口の中の水分は蒸発し、粘膜はカラカラに乾いてしまいます。

口呼吸は、喉の渇きだけでなく、以下のようなトラブルも招きます。

  • 風邪や感染症にかかりやすくなる: 鼻のフィルターを通さず、ウイルスや細菌が直接喉に付着するため。
  • 口臭・虫歯・歯周病の悪化: 唾液による自浄作用がなくなるため、口内環境が悪化する。

[イラスト:正常な鼻呼吸で寝ている人と、口呼吸で寝ている人の比較(口呼吸は口内が乾燥している様子)]

4. 他にもある!朝の不調チェックリスト

頭痛や喉の渇き以外にも、睡眠時無呼吸症候群は「朝の様子」に多くのサインを残します。

[ ] 熟睡感がない: 8時間寝たはずなのに、徹夜明けのように体が重い。
[ ] 寝汗をかいている: 呼吸をするために体に力が入り、汗びっしょりになることがある。
[ ] 血圧が高い: 起床時の血圧(早朝高血圧)が高い。
[ ] 胸焼けがする: 呼吸停止時の陰圧(吸い込む力)で、胃酸が逆流しやすくなる(逆流性食道炎)

5. 検査と治療で「爽快な朝」を取り戻そう

「朝の頭痛も口の渇きも、体質だから仕方ない」と諦めていませんか? もし原因が睡眠時無呼吸症候群であれば、治療によって劇的に改善する可能性があります。

当院で行っている「CPAP(シーパップ)療法」は、寝ている間に鼻から空気を送り込み、気道を広げる治療法です。 気道が確保されれば、いびきが止まり、鼻呼吸で静かに眠れるようになります。

酸素が脳に十分に行き渡り、二酸化炭素もスムーズに排出されるため、治療を始めたその日から「朝の頭痛が嘘のようになくなった」「喉が潤ったまま目覚められた」と驚かれる患者さんが後を絶ちません。

まとめ:その頭痛、鎮痛剤を飲む前に「睡眠」の検査を

朝起きるたびに頭痛薬を飲んで誤魔化している方。 枕を何度も買い替えている方。 まずは一度、「睡眠の質」を疑ってみてください。

起床時頭痛や口の渇きは、体が発している「苦しい」というサインです。

神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックでは、ご自宅でできる簡単な検査で、睡眠時無呼吸症候群の診断を行っています。 JR・阪神「元町駅」からすぐの当院へ、ぜひお気軽にご相談ください。スッキリと晴れやかな朝を迎えるお手伝いをいたします。

参考文献
• 日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」
• Loh NK, et al. The prevalence of headache in patients with obstructive sleep apnoea. Cephalalgia. 1999.(SAS患者における頭痛の有病率に関する研究)
• Alberti A, et al. Headache and sleep. Sleep Med Rev. 2011.(睡眠障害と頭痛の関連性について)
• 国際頭痛分類 第3版 (ICHD-3)(睡眠時無呼吸性頭痛の定義)

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