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昼食後の眠気は生理現象?それとも病気?「病的」な眠気の見極め方と睡眠時無呼吸症候群

「しっかり寝たはずなのに、昼食後に耐えられないほどの眠気が襲ってくる」 「会議中や運転中、意識が飛びそうになることがある」

働き盛りの世代、特にデスクワークや運転業務に従事されている方から、このような相談をよく受けます。 お昼ご飯を食べた後に少し眠くなるのは、誰にでもある生理現象(サーカディアンリズムの影響)です。しかし、仕事や日常生活に支障が出るレベルの眠気は、単なる寝不足や疲れではなく、背景に病気が隠れている可能性があります。

その代表的な原因の一つが、「睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)」です。

今回は、神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックが、生理的な眠気と病的な眠気の違い、そして睡眠時無呼吸症候群との関係について解説します。

「普通の眠気」と「病的な眠気」の違いとは?

人間には体内時計があり、一般的に午後2時頃に眠気のピークが来ると言われています。食後の血糖値の変動も影響するため、多少の眠気を感じること自体は異常ではありません。これらは短時間の仮眠や、気分転換で解消できることがほとんどです。

しかし、以下のような特徴がある場合は「病的な眠気(過眠)」が疑われます。

  • 強い眠気で、自分の意思ではコントロールできない
  • 十分な睡眠時間(7時間以上など)を確保しても眠い
  • 大事な会議中や商談中など、緊張感がある場面でも居眠りをしてしまう
  • 信号待ちのわずかな時間でも寝落ちしそうになる

これらは、「質の高い睡眠」がとれていないサインです。そして、睡眠の質を劇的に低下させる最大の要因が、睡眠中の呼吸停止です。

【セルフチェック】その眠気、睡眠時無呼吸症候群(SAS)かも?

ご自身の眠気がどの程度のリスクを持っているか、簡易的にチェックしてみましょう。以下の項目にいくつ当てはまりますか?

  • [ ] 大きな「いびき」をかいていると家族に指摘されたことがある
  • [ ] 睡眠中に呼吸が止まっていると言われたことがある
  • [ ] 朝起きた時、口が乾いている、または頭痛がする
  • [ ] 夜中に何度もトイレに起きる
  • [ ] 昔に比べて体重が増えた、または首回りに肉がついた
  • [ ] 高血圧の治療を受けているが、なかなか血圧が下がらない
  • [ ] 顎が小さい、または小顔だと言われる

判定: 上記の項目に一つでも当てはまり、かつ日中の強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いと言えます。 特に「いびき」と「日中の眠気」がセットになっている場合は、早急な検査をおすすめします。

なぜ、睡眠時無呼吸症候群だと昼間に眠くなるのか?

「7時間布団に入っていたから、7時間寝た」と思っていませんか? 睡眠時無呼吸症候群の患者さんの場合、それは大きな誤解かもしれません。

SASとは、寝ている間に空気の通り道(気道)が塞がり、呼吸が何度も止まってしまう病気です。重症の方では、一晩に数百回も呼吸が止まっていることがあります。

呼吸が止まると、体は「酸欠状態(低酸素状態)」に陥ります。すると脳は生命の危険を感じて、「起きろ!息をしろ!」と覚醒指令を出します。これを一晩中繰り返しているため、本人は寝ているつもりでも、脳は一晩中マラソンをしているような状態で覚醒と睡眠を繰り返しているのです。

その結果、深い睡眠(ノンレム睡眠)がほとんど取れず、脳と体の疲れが回復しないまま朝を迎えることになります。これが、日中の強烈な眠気の正体です。

放置は危険!仕事のパフォーマンス低下と事故のリスク

たかが眠気、と侮ってはいけません。 SASによる睡眠不足の状態は、「血中アルコール濃度が高い状態(酩酊状態)」と同程度の判断力低下を招くという研究データもあります。

  • 業務効率の低下: 集中力が続かず、単純ミスが増える。
  • 記憶力の低下: 新しいことが覚えられない、物忘れが増える。
  • 交通事故のリスク: SAS患者の交通事故発生率は、健常者の約7倍とも言われています。

特に、職業ドライバーの方や、重機を操作する方にとって、未治療のSASは命に関わる重大なリスク要因となります。また、SASは高血圧、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞などの生活習慣病を悪化させるドミノ倒しの最初の1枚目とも言われています。

眠気の原因を突き止めるために

「もしかして自分も?」と思われた方は、まずは専門の医療機関で検査を受けることが解決への第一歩です。

当院では、自宅で簡単に行える「簡易検査」を実施しています。専用の機器をご自宅に郵送し(またはお渡しし)、いつも通り寝ている間の呼吸状態や酸素濃度を測定するものです。入院の必要はなく、お仕事が忙しい方でも負担なく検査が可能です。

もし治療が必要と診断された場合でも、CPAP(シーパップ)療法という、寝ている間に空気を送り込んで気道を広げる治療法があります。多くの患者さんが、治療を始めた翌日から「世界が変わったように頭がスッキリした」「昼間の眠気がなくなった」とその効果を実感されています。

まとめ:神戸・元町で「睡眠」の悩みを解決しませんか?

昼間の眠気は、あなたの「やる気」の問題ではありません。体からのSOSです。

「寝ても疲れが取れない」「仕事中に眠くて仕方がない」 そんな悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックにご相談ください。

当院は各線「元町駅」からすぐの立地にあり、お仕事帰りや休憩時間にも立ち寄りやすい環境です。呼吸器専門医が、あなたの睡眠の質を改善し、健康的な毎日を取り戻すお手伝いをいたします。

一人で悩まず、まずは検査で「眠気の正体」を明らかにしましょう。

### 参考文献
* 日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」
* 厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠時無呼吸症候群 / SAS」
* Dawson D, Reid K. Fatigue, alcohol and performance impairment. Nature. 1997;388(6639):235.(睡眠不足と作業能力低下に関する研究)
* Findley LJ, et al. Driving simulator performance in patients with sleep apnea. Am Rev Respir Dis. 1989.(SAS患者の運転リスクに関する研究)

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