神戸元町駅すぐ!!いびき専門クリニック|いびき、無呼吸症候群、生活習慣病に対応

Column

コラム

SAS 自覚症状・気づき編

糖尿病の数値が改善しないのは「睡眠」のせい?睡眠時無呼吸症候群(SAS)との深い関係

糖尿病の数値が改善しないのは「睡眠」のせい?睡眠時無呼吸症候群(SAS)との深い関係

「食事制限も運動も頑張っているのに、HbA1c(ヘモグロビンA1c)や血糖値がなかなか下がらない」 「主治医から『もっとダイエットするように』と言われるが、これ以上どうすればいいのか分からない」
糖尿病や生活習慣病の治療に取り組む中で、このような壁にぶつかっていませんか? 実は、食事や運動と同じくらい、あるいはそれ以上に血糖値コントロールに大きな影響を与えている「第3の要因」があります。それが「睡眠の質」です。

特に、寝ている間に何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が隠れていると、どんなに日中の生活習慣を改善しても、数値が良くならないという事態に陥ります。
今回は、神戸元町呼吸器内科・アレルギークリニックが、睡眠と糖尿病の深い関係、そして無呼吸が血糖値を跳ね上げるメカニズムについて解説します。

睡眠の質が悪くて寝付けない女性

[1]なぜ「睡眠」が糖尿病(血糖値)に悪影響を及ぼすのか?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、単に「いびきがうるさい」「昼間眠い」というだけの病気ではありません。寝ている間に体が「酸欠状態」になることで、全身の代謝やホルモンバランスを大きく狂わせてしまいます。
その最大の被害を受けるのが、血糖値をコントロールするシステムです。これには主に2つのメカニズムが関係しています。

① 交感神経の過緊張による「血糖値の上昇」
無呼吸状態に陥ると、体内の酸素濃度が急激に低下します。すると脳は「窒息してしまう!」と生命の危機を感じ、心拍数や血圧を上げて無理やり体を起こそうとします。この時、体を興奮させる「交感神経」が強く働き、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンが大量に分泌されます。 これらのホルモンには「血液中の糖分を増やす(血糖値を上げる)」という働きがあるため、寝ている間ずっと高血糖の状態が作り出されてしまうのです。

② インスリン抵抗性の悪化(インスリンが効きにくくなる)
血糖値を下げる唯一のホルモンが、すい臓から分泌される「インスリン」です。しかし、睡眠不足や睡眠中の酸欠状態が続くと、細胞がインスリンの働きに対して鈍感になってしまいます。これを医学用語で「インスリン抵抗性」と呼びます。 インスリン抵抗性が高まると、すい臓がいくらインスリンを出しても血糖値が下がらなくなり、結果として糖尿病が悪化してしまいます。

[2]肥満・SAS・糖尿病の「負の連鎖(スパイラル)」

糖尿病の患者様に肥満の方が多いことはよく知られていますが、実は肥満はSASの最大のリスク要因でもあります。首周りについた脂肪が気道を圧迫し、無呼吸を引き起こすからです。
ここには恐ろしい「負の連鎖」が存在します。

  1. 肥満によって睡眠時無呼吸症候群(SAS)になる。
  2. SASによって睡眠の質が低下し、ストレスホルモンが増加する。
  3. ストレスホルモンの影響で食欲を増進させるホルモン(グレリン)が増え、代謝が落ちるため、さらに太りやすくなる。
  4. インスリン抵抗性が悪化し、糖尿病が進行する。
  5. 肥満と糖尿病がさらに悪化し、SASも重症化する。
    このスパイラルに入り込んでしまうと、患者様ご自身の「気合い」や「努力」だけで食事・運動療法を成功させるのは非常に困難になります。

[3]こんな症状があれば要注意!隠れSASチェックリスト

「自分はいびきをかかないから大丈夫」と思っていても、実は隠れSASであるケースは少なくありません。以下の症状に心当たりはありませんか?

● 家族に「いびき」や「息が止まっている」と指摘されたことがある
● しっかり寝たはずなのに、日中に強い眠気やだるさがある
● 夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
● 朝起きた時、口がカラカラに乾いている、または頭痛がする
● 糖尿病の薬を飲んでいる、インスリン注射をしているが数値が改善しない


特に「夜間頻尿」は、前立腺肥大や加齢のせいだと勘違いされやすいですが、SASによる心臓への負担が原因で引き起こされていることが非常に多くあります。

[4]睡眠を治療すれば、糖尿病の数値も改善へ向かう

では、この負の連鎖を断ち切るにはどうすれば良いのでしょうか。答えは明確で、「睡眠時無呼吸症候群の治療を行うこと」です。
SASの標準治療であるCPAP(シーパップ)療法は、寝ている間に鼻から空気を送り込み、気道を広げて無呼吸を防ぐ治療法です 。

CPAP治療によって睡眠中の呼吸が安定すると、交感神経の過緊張が解け、インスリン抵抗性が改善します。実際に、CPAP治療を適切に継続することで、「HbA1cの数値が目に見えて下がった」「主治医から糖尿病の薬を減らしても良いと言われた」という患者様は世界中の研究データでも報告されており、当院でも多数いらっしゃいます。
睡眠を改善することは、最も強力で副作用のない「代謝改善・ダイエットサポート」とも言えるのです。

[まとめ]神戸・元町で「睡眠」から生活習慣病のトータルケアを

「糖尿病の数値が良くならないのは、自分の努力が足りないからだ」と自分を責める必要はありません。その原因は、あなたが気づいていない「夜の睡眠状態」にあるかもしれないのです。

神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックでは、ご自宅で簡単にできるSASの簡易検査を実施しております。糖尿病や高血圧の治療が行き詰まっている方、日中のだるさが抜けない方は、ぜひ一度ご自身の「睡眠の質」を測ってみませんか?

当院は各線「元町駅」からすぐのアクセスしやすい立地にございます。内科的な視点から、あなたの睡眠と生活習慣病のトータルケアを全力でサポートいたします。お気軽にご相談ください。

◉睡眠時無呼吸症候群について、よくいただくご質問はこちらをご確認ください。
よくある質問

睡眠時無呼吸症候群についてさらに詳しい内容はこちらをご覧ください。
神戸元町呼吸器内科・アレルギークリニック

◉睡眠時無呼吸症候群に関する詳しい情報は 厚生労働省公式ページ をご参照ください。

scroll