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あなたのいびきがうるさくて眠れない

あなたのいびきがうるさくて眠れない

「あなたのいびきがうるさくて眠れない」 「昨晩、いびきが急に止まって苦しそうだったよ」

家族やパートナーからそんな指摘を受けたことはありませんか? あるいは、旅行先で友人にいびきを指摘され、恥ずかしい思いをしたことがある方もいるかもしれません。

「いびき」は、疲れている時やお酒を飲んだ時に誰でもかく可能性があります。しかし、中には「放置すると命に関わる危険ないびき」が存在することをご存知でしょうか。

今回は、神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックが、治療が必要ないびきの見分け方と、そのリスクについて解説します。

そもそも、なぜ「いびき」は鳴るのか?

いびきの音の正体は、呼吸をした時に喉(のど)の粘膜が振動する音です。 仰向けで寝ると、重力によって舌や軟口蓋(のどちんこ周辺)が喉の奥に落ち込みます。すると、空気の通り道である「気道」が狭くなります。

狭いところを空気が無理やり通ろうとするため、空気抵抗が大きくなり、粘膜が震えて「ガー」「ゴー」という音が出るのです。これは、窓の隙間風がヒューヒュー鳴るのと同じ原理です。

「ただのいびき」と「危険ないびき」の境界線

いびきは大きく分けて、病気ではない「単純いびき症」と、治療が必要な「睡眠時無呼吸症候群(SAS)に伴ういびき」の2種類があります。

1. 「ただのいびき」(単純いびき症)

治療の緊急性は低いタイプです。

  • 特徴: 寝息のようなリズムで、音の大きさも一定。
  • 発生タイミング: 疲れている時、お酒を飲んだ時、風邪で鼻が詰まっている時など、一時的に発生する。
  • 呼吸状態: 呼吸自体はスムーズにできており、息が止まることはない。
  • 日中の様子: 目覚めは悪くなく、日中の強い眠気もない。

2. 「危険ないびき」(睡眠時無呼吸症候群)

気道が完全に塞がりかけている、命に関わるタイプです。

  • 特徴: 音が非常に大きい(騒音レベル)。音が不規則。
  • 発生タイミング: ほぼ毎晩かいている。
  • 呼吸状態: 「ガーッ!ガーッ!……(無音)……ブハッ!」 というサイクルを繰り返す。
  • 日中の様子: 熟睡感がない、日中に強い眠気がある、起床時に頭痛がする。

特に注目すべきは、「いびきが途中で止まる(無音になる)」という点です。 これは「いびきが治まった」のではなく、「気道が完全に塞がって窒息している(呼吸が止まっている)」状態です。そして、苦しくなって脳が覚醒し、再呼吸をする瞬間に「ブハッ!」「ガガッ!」と爆発的な音が鳴ります。

なぜ、いびきを放置すると危険なのか?

「たかがいびき」と侮ってはいけません。危険ないびき(SAS)は、寝ている間中、体に酸素が行き渡らない「低酸素状態」を引き起こします。

酸素不足になった心臓は、必死に血液を送り出そうとして拍動を強めます。これが毎晩続くことで、血管や心臓に過度な負担がかかり、以下のような重大な疾患のリスクを跳ね上げます。

  • 高血圧: SAS患者の約半数が高血圧を合併しています。
  • 脳卒中・脳梗塞: 脳への酸素不足や血管への圧力により、発症リスクが約4倍になると言われています。
  • 心筋梗塞・心不全: 心臓突然死のリスク因子となります。

「いびき」は、あなたの体が発している「苦しい!酸素をくれ!」という悲鳴なのです。

寝ている間の呼吸をチェックする方法

自分では気づけない睡眠中の状態。以下の方法で確認してみましょう。

1. スマートフォンのアプリを活用する

最近では寝ている間のいびきを録音・解析してくれる無料アプリが多くあります。「自分のいびきを聞いたことがない」という方は、一度録音してみることを強くおすすめします。自分のいびきの音量や、息が止まっている時の「無音時間」に衝撃を受ける患者さんも少なくありません。

2. ご家族に確認してもらう

ご家族やパートナーに、以下のポイントを観察してもらいましょう。

  • いびきが急に止まることはあるか?
  • 止まっている時間はどれくらいか?(10秒以上なら無呼吸です)
  • 呼吸再開時に、苦しそうなあえぎ呼吸をしていないか?

3. 専門クリニックで「簡易検査」を受ける

アプリや観察で不安を感じたら、医療機関での検査が確実です。 当院で行っている「簡易検査」は、自宅でセンサーを指や鼻につけて寝るだけの簡単なものです。いびきの音だけでなく、血液中の酸素濃度や呼吸の状態を医学的に測定し、重症度を判定できます。

まとめ:いびきの悩み、神戸元町の専門医へご相談ください

「いびきがうるさいと言われて恥ずかしい」 そう思って受診をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、私たち専門医にとって、いびきは恥ずかしいことではなく、治療すべき「症状」の一つです。いびきを治療することは、あなた自身の命を守ること、そしてパートナーの安眠を守ることにもつながります。

神戸元町呼吸器内科・アレルギー科クリニックは、JR・阪神「元町駅」からすぐの通いやすい立地にあります。 「私のいびき、大丈夫かな?」と少しでも気になったら、ぜひお気軽にご相談ください。


参考文献
日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」
日本循環器学会「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」
Marin JM, et al. Long-term cardiovascular outcomes in men with obstructive sleep apnea-hypopnea with or without treatment with continuous positive airway pressure: an observational study. Lancet. 2005.

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